2006年08月09日

本「ジェノサイドの丘」

ジェノサイド.jpgジェノサイドb.jpg

「ジェノサイドの丘(上下巻)」
ずいぶん前に上巻は読んでいたが、テストやなんやら忙しく下巻を読んでいなかった。
テストも終わり、レポートもだいたい終わったので読んでみた。

1994年の起きたルワンダ虐殺について書かれた本です。
ルワンダ虐殺とは、ルワンダの多数派フツ族による少数派ツチ族の虐殺である。
100日間で80万人から100万人もの人々が殺されたという。

この本を読むと思うことや考えることがたくさんある。
なぜ、虐殺が起きたのか?
虐殺を防ぐことは出来なかったのか?
民族の違いとは何か?
民族の違いがなぜ排除の方向に向かうのか?
植民地支配の影響とは?
国際社会はなぜルワンダを無視したのか?
国連はなぜ機能しなかったか?
ならば、国連・国際社会は何をすべきだったのか?
国連の機能を向上するにはどうしたらいいか?
国際法や国際条約のあり方とは?
難民キャンプがなぜフツ族至上主義者の拠点となったのか?
難民による人道に反する犯罪をどのように扱えばよいのか?
どのように和解を行えばよいのか?
・・・。
挙げればきりがないんだけど、いろいろ考えます。

恐ろしいと感じたことが2つありました。
一つは民間人が民間人を殺すということ。隣同士が殺しあうということ。人間は一つの方向にどこまでもつき進んでしまうと、ここまでのことをやってしまうのかという恐怖。
もう一つは世界がほとんどといっていいほど無視をしていたということ。無視や無関心というものに対する恐怖。

この本はルワンダ虐殺から3年後の1997年に起きたある事件が書かれて終わっている。
ギセニィの学校での襲撃は、ギブイェが襲われたときと同じく、十代の少女ばかりの生徒たちは寝ているところをたたき起こされ、分かれるように命じられた――フツ族とツチ族に。だが生徒たちは拒んだ。どちらの学校でも、自分たちはただルワンダ人であると少女たちは言った。そのため全員が無差別に殴られ射殺された。

ツチ族でもフツ族でもなくルワンダ人と答える。
だけど、殺された。
何のために?
なぜ殺されなければならないのか?
この文章を読んだ時、とてつもない怒りと悲しみが沸いた。
posted by のっち at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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